スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←第五章『死ぬまできみを愛してる』12 →第六章『悪魔の見る夢』1
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



もくじ  3kaku_s_L.png ごあいさつ
もくじ  3kaku_s_L.png Morning Moon
もくじ  3kaku_s_L.png TOXIC
もくじ  3kaku_s_L.png Crescent Moon
もくじ  3kaku_s_L.png BROTHER
もくじ  3kaku_s_L.png DIRTY SITUATION
もくじ  3kaku_s_L.png New Moon
もくじ  3kaku_s_L.png Killer Street
【第五章『死ぬまできみを愛してる』12】へ  【第六章『悪魔の見る夢』1】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

Killer Street

第五章『死ぬまできみを愛してる』13

 ←第五章『死ぬまできみを愛してる』12 →第六章『悪魔の見る夢』1


橘は、慧を見殺しにはできない――その事実が、笈川を苛立たせた。

笈川の制止を力づくで振り切って、慧の救出に向かった橘は、間違いなく内藤に殺されてもおかしくない状況だった。それが分かっていて、橘は慧を助けに向かった。

内藤が、橘を生かしたまま返した理由は、今でも分からない。橘も、自分が生きて帰れる確信は絶対になかった筈だ。

あの時の橘は、死を覚悟していたのか。

本当に、やっかいな存在だ――

笈川は、体を起こすと、自身の雄を橘の奥へと押し当てた。橘も、笈川のそれを迎え入れようと、足を大きく開いた。

薄い唇から荒い息を吐き出している橘を見つめながら、笈川はゆっくりと腰を進めた。

「ん…っ…あ…あ…っ」

体を押し開かれる快感に、橘の体が僅かに強張る。

その体を、笈川は奥まで突きあげた。

「ああっ」

その衝撃に、橘の体が跳ねた。額に汗の玉が浮かんでいる。

笈川は、そのまま何度も、腰を叩きつけた。

体の両側でシーツを握り締めている橘の指先が、紅くなっている。

苦痛にも似た表情に顔は歪められているが、抱かれることに慣れた体はこの程度の扱いに悲鳴をあげる筈もない――橘の体のことならば、知り尽くしている。

笈川の予想どおり、乱暴に犯されている体の中央で、橘の男は歓喜の雫に濡れていた。

「…て…めぇ…っ」

橘が、薄く目を開いて、笈川を睨みつけながら、唸り声をあげた。

問うようにその瞳を見つめ返してやると、再び荒い息の下で、橘は唇を開いた。

「……なに…、イラついてやがんだ…っ」

「なんのことだ?」

問い返すと、組み敷かれたまま、橘は小さく舌打ちをした。

「惚けてんじゃねぇ…っ」

そう言いながらも、その両足は笈川の腰に絡み、それを離さない。

「分からないとでも…思ってんのかよ…」

橘は、両手をシーツから離して、それを笈川に首に伸ばした。首筋を抱かれ、引き寄せられる。そのまま橘は、唇を合わせてきた。

濡れた舌とともに湿った吐息が流れ込む。汗ばんだ互いの肌が吸いついた。

唇が離れると同時に、下から睨みあげる橘と目が合った。

「…イラついてるのはおまえの方みたいだな」

笈川から、ふっと笑みが零れた。

「…慧をオトリにするのが、そんなに気に入らないか?」

「そんなこと…、言ってねぇ…っ」

それでも、橘の視線が逸れる。伏せられた目の周りに睫毛の影が落ちた。

これしかない、と橘も分かっているのだ。

今、橘の命を狙う殺し屋は、その辺のゴロツキの鉄砲玉とはわけが違う。容易に尻尾を掴ませないプロだ。

これまでと同じやり方で探ったとしても、結果は同じだろう。いたずらに時間を無駄にするだけだし、おそらくこれからは、無駄にする時間もないに違いない。

これまで橘が無事だったのは、なりふり構わない籠城のせいだ。しかし、橘が男を売る稼業である以上、いつまでもそれを続けることはできないのは分かりきっている。

橘が姿を現すようになれば、殺し屋も手をこまねいているはずはない。プロが本気で狙ってくれば、橘の命は長くは保たないだろう。

しかし、なぜか殺し屋は、今、慧に近づきたがっているようだ。

家に籠っていた標的に業を煮やして、愛人である慧を使って、橘を誘き出すつもりなのか――その割には、偶然を装おった二度の接触に、慧を拉致しようという素振りすらなかった――その目的は定かではないが、今は慧だけが、殺し屋に繋がる唯一の糸だ。

その糸を無駄にするわけにはいかない――

それを分かっているから、橘も、慧を囮とすることに、あれ以上、異議を唱えることができなかったのだ。

繋がったままの腰を軽く揺すると、橘が大きく息を吐いた。

背けた顔に、汗に濡れた髪が張り付いている。それを搔きあげてやると、橘が嫌そうに眉を顰めた。

駄々をこねる子どものような仕草に、笈川から再び、笑みが零れる。

「――おまえは誰にも殺させない」

そう言って、もう一度、その髪に触れると、橘が下から睨み返してきた。

酷薄な薄い唇が、なにかを言おうとするかのように微かに開かれた――が、橘はそのままなにも言わずに目を閉じた。

それから、橘は、腰を揺らした。

「――もう…、早く…っ」

慧の話など、なかったことのように、橘が艶めいた吐息を漏らす。

笈川は、その体に腕を回すと、汗に濡れた首筋に顔を埋めた。





ブログランキングに参加してます♪
よろしくお願いします(^-^)




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村


小説(BL) ブログランキングへ



関連記事
スポンサーサイト



もくじ  3kaku_s_L.png ごあいさつ
もくじ  3kaku_s_L.png Morning Moon
もくじ  3kaku_s_L.png TOXIC
もくじ  3kaku_s_L.png Crescent Moon
もくじ  3kaku_s_L.png BROTHER
もくじ  3kaku_s_L.png DIRTY SITUATION
もくじ  3kaku_s_L.png New Moon
もくじ  3kaku_s_L.png Killer Street
【第五章『死ぬまできみを愛してる』12】へ  【第六章『悪魔の見る夢』1】へ

~ Comment ~

幸せに・・・

お久しぶりにお邪魔します。
んー橘さんが慧を愛してるのは、間違いないようですが、相変わらずの節操なしには、慧のこと考えるいつも腹が立ちます。
慧に幸せな時は、やってくるのでしょうか?橘から[愛してる」という言葉を慧に言ってほしい・・・その一言を・・・二人の心がお互い通じ合いますように。
続き楽しみにしてます。更新ありがとうございます。

Re: 幸せに・・・

mikuさま、

コメントありがとうございます(*^^*)
本当にお久しぶりです♪

慧くんの幸せ。。。このドSなお話の中で、慧くんの幸せがくる日は…(^◇^;)
い、いつなのかしら??←
い、いえっ!でもどこかでなにかのかたちで慧くんに、「あれ…?もしかして…?」と思ってもらえるように頑張りたいです(*^^*)

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【第五章『死ぬまできみを愛してる』12】へ
  • 【第六章『悪魔の見る夢』1】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。