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Killer Street

第七章『飢えた体と愛の疵』10

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笈川は溜息を吐いて、目をくるりと回した。

「――今さらだが、まったくおまえは訳が分からないな。一体、なにがおまえをその気にさせてるんだ?」

「なんだよ。おまえはなんか理由がねぇと欲情しサカんねぇのかよ?」

橘は、事務机の抽斗から取り出したローションを、ソファの上に放って、にやりと笑った。

「――いいじゃんか」

そう言いながら、橘はソファに身を投げ出して笈川を見上げ、にやりと笑った。

「こんな状況だからな。俺も慧をひとりにして家を空けるわけにもいかねぇし…。まぁ、慧がいるから、ヤリ足らねぇってこたぁねぇけど、いつも同じ相手っつーのも、味気ないだろ?」

極悪非道なセリフをこともなげに口にすると、橘は着ていたセーターを脱いだ。

「――慧が聞いたら、目を剥くぞ」

そう言いながら、笈川は組長室のドアに鍵を掛けた。

橘がその気になっているなら、なにを言っても無駄なのだ。

「――まったくあいつも報われないな――自分の命を盾にしてまで、おまえを守る気でいるのに――」

「うるせぇんだよ」

橘の声に怒気が孕む。

やっぱりそうか――と、笈川は思った。

同じ相手なんて味気ない――そんなことが橘の本音のわけはない。

確かに気の多い男ではあるが、橘は自分から新しい獲物を物色して歩く性格ではないのだ。橘の多情さは、その場、その時、その視界に入った獲物にだけ反応する、いたって単純なものであることを笈川は知っていた。

そういう意味で飽きっぽいというのであれば、笈川自身とだって十年もこんな関係を続けている筈がない。

橘は、慧の一途な想いを受け止めきれずに、動揺しているのだろう、と笈川は予想していた。

自らの命を投げ打って、橘を守ろうとする慧の純粋な想いに――

笈川はスーツのジャケットを脱ぐと、ネクタイを緩めながら、ソファに座る橘に近寄った。

橘の体の後ろから腕を回して、逆の腕を思い切り引く。

「痛っ」

腕を庇って、橘の体が反射的にソファに向かって後ろ向きに返った。その肩をソファの背に押し付けるようにして押さえる。

「…ってぇな…なんだよ…」

笈川に珍しく乱暴に扱われたのが不服なのか、橘が後ろを向いて睨みつけた。

しかし、それを無視して、笈川は橘のパンツに手を掛け、それを下着ごと引き摺り下ろした。

「…っ」

もともとセックスをしようと誘ったのは自分の方だから、服を剥ぎ取られることに抗う気はないのだろうが、その乱暴な扱いに不満を漏らすように、橘は舌打ちをした。

首筋に口づけを落としながら、掌で肌を撫でる。その手が体の前面に回り、胸の突起を指の腹で探られて、橘は溜息を零した。

「…静かにしろよ」

耳の後ろを舐めあげながら、そう囁くと、橘の体がびくりと震えた。

「う…っ、分か…ってる…よ…っ」

ソファに膝立ちになったまま、背もたれにすがりつくように爪を立てている橘の足の間をそっと撫で上げた。

「あ…っ」

後ろを向いているから、笈川の与えるすべての刺激が不意打ちになる。思わず声をあげた橘の口を、笈川は塞いだ。

「静かにしろって言っただろ」

「ばかやろう…おまえが…っ」

抗議するように橘は後ろを睨みつけた。

それを黙殺して、背中に舌を這わせた。

「ん…っ」

しっとりと汗ばんだ背中の騎龍弁天が鮮やかさを増した。

そのまま後ろから、橘の男を握りこむ。

「あ…あ…っ」

笈川は、ソファに放られていたローションを手に取ると、器用に片手で開け、それを背中に流した。

「…っ…んん…っ」

どろりとした粘性の高い液体が背中を流れる刺激に、橘の体が震える。それはゆっくりと肌を伝わって、橘の後ろへと流れて行った。

そこにそっと指先を忍ばせる。

「…っ」

橘の喘ぎ声がくぐもったものに変わった――手で自らの口を塞いだのだろう。

熱を持ったそこに指を潜らせていくと、橘の腰が揺れる。

橘の雄はすでに先端から雫を溢れさせ、その快感を物語っていた。

笈川は、橘の体の奥を弄っていた指先を退却させると、自分のスーツのジッパーを引き下ろした。

そのまま後ろから、自身のそれを橘の体に押し込んでいく。

「……んん…っ」

体を裂かれる快感に、橘は素直な反応を示した。
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