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Killer Street

第七章『飢えた体と愛の疵』11

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奥まで侵入を果たした自身をゆっくりと動かしながら、笈川はソファの背凭れの上に組まれた橘の腕を取った。

橘の両腕を無理矢理、塞いでいた口から引き剥がし、それをソファに押し付ける。

「…や…っ…やめろ…っ…ばか…っ」

力づくで腕を取られた橘が苦しげな呻き声をあげた。

それを無視して、両腕をソファの背に固定したまま、笈川はその奥を突きあげた。

「…あ…ぅ…」

橘は唇を噛んで、悲鳴を飲み込んだ。

「…は…放せよ…っ」

橘は苦しそうに呻きながら、背後を睨みつけていたが、笈川はそれを無視したまま、ゆっくりと腰を動かした。

「あ…、あ…あ…声…出すな…っつったのはおまえだろうが…っ」

荒い息を堪えながら、橘が苛立った声をあげた。

「…そんなに抑えが効かないのか…?」

耳許で囁く声から逃れるように、橘が顔を背けた。

笈川は自身を引き抜いて、橘の体を返し、ソファに仰向けに寝かせた。

正面から向き合って、橘は笈川を睨みあげている。

「…わけの…分かんねぇこと…すんじゃねぇ…っ」

笈川はその姿を見下ろして、ふんと鼻を鳴らした。

「そんなに喚きたいなら、これでも咥えてろ」

笈川は、首にぶら下がっていた自分のネクタイを外すと、それを橘の口の中に乱暴に押し込んだ。

「…ぐ…っ」

そんなことをされるとは思っていなかったのか、橘は慌てて顔を背けたが、すでにネクタイは口の奥まで入り込んでいた。

橘の両手を頭上に押さえ込んで、笈川は再び、その体に侵入した。

「う…ぐ…っ」

ネクタイに押し殺された声が漏れる。

笈川は体を合わせたまま、橘の首筋に唇を這わせた――喉の奥で呻く振動が伝わってくる。

こんな状況で、こんな場所で、橘が笈川に欲情している理由は分かっていた。

橘は、自ら危険な場所に飛び込んでいく慧に苛立っているのだ。

そして――

橘は、自分のためにそのすべてを捧げようとしている慧に、 抑えきれないほどの劣情を覚えている、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、――

自身の命すら、惜しまないその愛に――

笈川は、ネクタイを口に突っ込まれたまま、自身の男に犯されている橘を見つめた。

こんな姿で、目の縁を紅く染め、快楽に喘いでいる――

橘に怒りを覚えているわけじゃない――

こんな因果な商売をしていれば、誰だって――捨て身の献身に飢えるものだ――

周囲の誰もが隙を窺い、こちらが弱るのを舌舐めずりをして待ち構えている――

それが盃を交わした兄弟であろうと、情人イロであろうと、弱味を見せれば、誰もがその喉元に喰らい付いてくる――そんな世界だ。

慧の純粋な想いは、そんな飢えた身の上にはてきめんだろう――堪らなく掻き立てられるに違いない。

それが、橘を捉えて離さない慧の力なのだから――

しかし、橘が苛立ちを覚えるのは、その慧の無心の愛に対してではない――本人が自覚しているかは分からないが――橘が恐れているのは――慧自身を失うことだ、 、 、 、 、 、 、 、 、――

その純粋な愛情を――橘しか映さないあの澄んだ瞳を――それが与えられれば与えられるほど――失いたくないと願う――想いが満たされれば、二度と飢餓の道を引き返したくはないのだ――

だから苛立つ――橘は失う恐怖という感情に慣れていないから、得体の知れない恐怖に心を乱されるのだ。

橘が、慧に執着していることは分かっていたから、それは笈川を驚かせたりはしなかったが――

やっぱり、厄介だぜ――

笈川は、その飢えた体の奥に叩きつけるように体を揺すった。

「ぐぅ…っ…ぅ…っ…」

苦しげに顰めた眉の脇を、汗が伝って落ちた。

笈川の犯している体が小刻みに震え、その腹の上に、白濁した体液が散った。

笈川は、もう一度、体を引くと、その奥に腰を打ちつけ、自身の快楽に終止符を打った。





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~ Comment ~

更新

更新ありがとうございます。続きが気になってました。橘と慧のラブラブな生活を・・・そんな日は来るのでしょうか・・・

Re: 更新

コメントありがとうございます(≧∀≦)
すっかり更新が遅くなってしまって💦
ちょっと迷子になっていましたが、なんとかお話を続けられそうです💦

橘さんと慧くんのラブラブな生活。。。💧
が、頑張りますっ💦w
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