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「New Moon」
大阪 Baby Blues

最終章『許されざる者』1

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「…もう…っ、背中ばっかやめろって…っ、ん…っ」

内藤ないとうの下でうつ伏せに組み敷かれた裕貴ゆうきの体が震えた。内藤の舌先が浅黒い肌を滑るたびに、腰が震える。

「気持ちええんやろ? ケツがあがってもうてんで」

自分の敏感な反応をからかわれ、裕貴は頰が熱くなった。

「あんたなぁ…っ」

振り返って内藤を睨みつけると、腿の内側を撫で上げられた。

「…ん…っ、…もう…早く…っ」

内藤に首筋を吸われながらその入口を探られた裕貴は、その焦れったい愛撫に身を捩った。

「…早く…なんやねん?」

内藤は、いつものように裕貴の反応を楽しんでいる。

「…性格悪いぜ…っ」

「…そこが堪らん…やろ?」

意地悪く焦らして、裕貴の我慢が効かなくなるのを待っていることなんて分かっている。

裕貴は器用に体を反転させ仰向けになると、内藤の首に腕を絡め、その顔を引き寄せた。

「うるせぇよ、もう…」

下から内藤に舌を伸ばすようにして唇を合わせた。

「いいから…早く…来いよ…」

わざと溜息混じりに囁いてやる。

いつもいつもこっちばっかり飢えてるんじゃあ、悔しい。

裕貴は、誘うように内藤の腰に足を絡めた。

「…アカン、こっちのが堪らんで…」

内藤は興奮を隠しもせずに荒い息を吐いて、裕貴の腰を抱えた。それに合わせて、裕貴はわざと足を大きく開いた。

内藤に犯されることを待ちわびているその場所が、押し開かれる。

「あ…っ、いい…っ」

裕貴の内壁が、逃がさないとばかりに内藤のそれを締めつけた。

「…う…っ、…ったく、こんなことばっかり上手なってどうすんねん…。腕貸しにきた先の哥兄をたらしこむ極道なんて聞いたことないわ」

自分の雄を内部なかで直接、刺激されて、内藤は顔を顰めた。

たらしこむなんて人聞きが悪い、と裕貴は思った。

嫌がる裕貴を無理矢理、犯したのは自分じゃないか。

それでも――本気で嫌だったわけじゃない。

今ならそれが分かる――

まぁ、多少ビビってたのは認めるけど。

それは仕方ない。裕貴はまだ莫迦なガキだ。

自分の莫迦さ加減は、自分が一番良く分かっている。

「…あんたが仕込んだんだろ…? 俺だって腕貸しにきた先で別のタマ、 、仕込まれるとは思わなかったぜ…っ、…あ…ん…っ、そこ…っ」

裕貴がそう言うと、内藤は苦笑した。

「…関東の極道は品が悪いな」

「…そこが堪らねぇ…だろ?」

裕貴はくすりと笑うと、自分を抱く内藤の体に足を絡めて、さらに奥に導くように引き寄せた。

布団の上に仰向けに転がったまま煙草をふかしていた裕貴の横で腹這いになっていた内藤が、腕を伸ばして脱ぎ捨てたジーンズの下から拳銃を取り出した。

マガジンから銃弾を取り出して中を確かめる。

「勝算あんのかよ?」

裕貴は内藤の手元を見つめて言った。

「さあな…」

内藤がふふっと小さく笑った。

「…なんや、ケツに火、点いてるように見えるか?」

内藤が振り返っておどけるように言った。

「火、点いてねぇって言えんの?」

裕貴は、真顔でシミだらけの天井を睨んだ。

「あんたの親分、威勢だけはいいけどよ、手下が逃げ出してるらしいじゃんか。そんなんで戦争に勝てんのかよ」

「――そんな与太、どっから仕入れてきてん?」

裕貴はなにも言わずに、煙草をふかしていた。

「おまえのインテリの恋人か?」

裕貴の肩に腕を回して、内藤が薄笑いを浮かべた。

「あいつはそんなんじゃねぇって言っただろ」

裕貴が睨みつけると、内藤はその金色の前髪をそっと指先で撫でて微笑んだ。

「ほんならおまえの兄貴分は、負け戦に大事な舎弟を送り込んできたんかいな?」

裕貴は回された腕を押しのけるように体を起こすと、短くなった煙草を枕元の灰皿に押しつけた。

「大事じゃねぇから送り込まれたんだよ。俺なんて捨て駒だからさ」

内藤はくっと喉の奥で嗤った。

「お互いに兄貴に恵まれへんなぁ」

「…笑い事かよ」

裕貴は半ば飽きれ気味に内藤の顔を見た。

今度は内藤が、片手を枕に天井を向いている。

その横顔を見つめているうちに、胸の奥がきゅうっと苦しくなるような気がした。

「——…負けたら死ぬんだろ、俺たち」

内藤が裕貴の方を向いて、そっと頰を撫でる。

「死ぬのが怖いか、裕貴」

「…あんたは…?――…怖くないのかよ?」

内藤は体を起こして裕貴の上にのしかかりながら、唇を啄んだ。

「そうやな…おまえとやったら死んでもええで」

――おまえとだったら死んでもいい

あやうく、俺も――と言いそうになった。

裕貴もそう思った。

内藤と死ぬのならばそれでもいい――

内藤に抱かれたまま、死んでしまいたい――

それは――本当は――

裕貴は唇を噛んだ。

そして、内藤の体を抱き寄せながら言った。

「…その気もねぇくせに…」

俺の声は震えていないだろうか――

本当は一緒に死にたいと叫びたい衝動を、唇を噛んで堪える。

「二人で死ぬか…?」

耳許に内藤の囁きが落ちてきた。

本当にこのまま死にたいよ――

二人で死のう――ってあんたの言葉を最期に聞きながら――
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