FC2ブログ

スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←第二章『死体置場でロマンスを』4 →第二章『死体置場でロマンスを』6
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



もくじ  3kaku_s_L.png ごあいさつ
もくじ  3kaku_s_L.png Morning Moon
もくじ  3kaku_s_L.png TOXIC
もくじ  3kaku_s_L.png BROTHER
もくじ  3kaku_s_L.png DIRTY SITUATION
もくじ  3kaku_s_L.png Killer Street
もくじ  3kaku_s_L.png Tattoo Maniac
総もくじ  3kaku_s_L.png New Moon
総もくじ  3kaku_s_L.png Crescent Moon
もくじ  3kaku_s_L.png 武牧
【第二章『死体置場でロマンスを』4】へ  【第二章『死体置場でロマンスを』6】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

Tattoo Maniac

第二章『死体置場でロマンスを』5

 ←第二章『死体置場でロマンスを』4 →第二章『死体置場でロマンスを』6
*********

音羽会の親分衆の顔合わせの様相を呈していた中島 誠の精進落としの場も、人が引き始めていた。

ふと慧が気づくと、さっき席を立った橘が一向に戻ってこない。

「一臣さん、橘…、どこ行ったんですかね?」

座卓の向かい側に葛西と並んで座っていた笈川に尋ねると、視線だけがちらりとこちらを見た。隣の葛西が、途端に口元を手で覆って、笑いを堪えている。

また笑われている――

半ばふて腐れぎみに、慧は葛西を睨んだ。

ビールを一口飲んでから、笈川はおしぼりで手を拭いて言った。

「――今日は三崎ここに泊まりだな」

「そうですね」

葛西は喉の奥で笑いながら、笈川に同意した。

「え? だってさっき橘、近いから帰るって…」

三崎と横浜は目と鼻の先だ。深夜に近い時間帯のことだし、車なら一時間ほどで帰れるだろう。

「…気は変わっただろうな」

笈川が半ば投げやりに言った。

「…でしょうねぇ」

葛西もまだ意味深に笑っている。

またもや慧だけがなにかを分かっていないようだが、もう慣れてしまった。なので素直に尋ねることにする。

「なんかあったんですか?」

問われた笈川は嫌そうに顔を顰めて、横を向いてしまった。

その様子を見て、葛西が苦笑を漏らしながら言った。

「さっき酌に来た、柳沢組の若いのがいたろ? 橘さんはアレとお楽しみだよ」

「えっ!」

素早い。素早すぎる。だって、顔を合わせてまだ数時間も経っていない。おまけにあの青年は慧たちにもお酌をした後、ろくに言葉も交わさずに立ち去ったではないか。

しかし、たしかに人気のまばらになりかけた宴会場からは、あの青年の姿も消えていた。

「…あいつ、ホンマに顔合わせた男、全員、手ぇつけてるんとちゃうやろか…」

慧が飽きれてそう言うと、笈川が盛大に溜息を吐いて、葛西は堪えきれずに大爆笑した。

関連記事
スポンサーサイト



もくじ  3kaku_s_L.png ごあいさつ
もくじ  3kaku_s_L.png Morning Moon
もくじ  3kaku_s_L.png TOXIC
もくじ  3kaku_s_L.png BROTHER
もくじ  3kaku_s_L.png DIRTY SITUATION
もくじ  3kaku_s_L.png Killer Street
もくじ  3kaku_s_L.png Tattoo Maniac
総もくじ  3kaku_s_L.png New Moon
総もくじ  3kaku_s_L.png Crescent Moon
もくじ  3kaku_s_L.png 武牧
【第二章『死体置場でロマンスを』4】へ  【第二章『死体置場でロマンスを』6】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【第二章『死体置場でロマンスを』4】へ
  • 【第二章『死体置場でロマンスを』6】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。